ある日、突然の子猫との出会い。
どうも!俺です、社畜です。
PCに向かい合う時間が長すぎて、目の周りがなにやら陥没しかけています。
クマってなかなか改善しませんよね。
もう濃い目のブラウンのアイシャドーつけてるんですか?って言われるレベルです。
さて。
俺は生まれてこの方、動物を飼ったことがありません。
ばあちゃん家でMIX犬を飼ってたぐらいです。
サリーちゃん。
かわいがっていたんですよ?
でもある日サリーちゃん、逃亡しましたwwwwwwww orz
それはそれはもう振り切ってた。
一目散に山に向かって全速力だった。
1回もこっちを見ることなく、もう山しか見てなかった。
そ、そんなに自由になりたかったのかい…サリー……
結局、サリーちゃんは探しても探しても見つからずで、大自然を縦横無尽に走り回り、のびのび生きたのではないかと思っています。
かなしかったけど当時の俺←小学3年生
なもんで、ほぼ動物の知識なんてものは皆無でした。
そんなこんなで数年たち、未熟者な俺でしたが結婚もしました。
さぁ、これから嫁のため、将来産まれてくる子供のために今以上に仕事の鬼に、いや、社畜にならなければ…!と燃えていた矢先。
仕事から帰ってきた嫁を見て、俺、白目を剥きました。
ねねねねねねねねねねねねね、猫!!!
ちょ……まっ……
猫!
驚いてあんぐりしていると、すかさず嫁がこう言い放つ。
や…
猫いんじゃん!
猫抱えこんでんじゃん!
なんでなんで!?
いつも突拍子のないクレイジーな行動で俺を楽しませてくれる(迷惑)嫁ですが、
猫……あぁ…そうなんだ…ひろってきちゃったんだね……。
よくよく心と頭を整理して話を聞いてみると、
当時嫁は外回りの営業の仕事をしていました。
いつものお得意様のもとへ行った際、
「なぁ~ちょっと猫飼えへん~?うちの友達が今朝、仕事先で捨てられてた子猫3匹見つけてん。うち大型の犬3匹もおるし、うちでは無理やねん…」
と相談されたそう。
話を持ち掛けられた嫁は、
「あ、はい!いいっすよ!」
と2秒で即答したそうだ。
待て待て待て!
少しは考えろ!
引き受けるにしても2秒返しはいくらなんでも早すぎるから!
そんなこんなで、俺になんの相談もなしに猫を貰い受けるのを引き受けてしまったのだ。
だが、嫁も途中で「これまじでやばいんじゃないか」と冷静になり(遅いわ)、
他にも子猫の引き取りを依頼しているとのことだったので、
「もし貰い手が最後まで見つからなかったら、1匹だけならなんとかします」
と言い残してその場をあとにしたそうだ。
しかし、3匹のうち2匹はもともと猫を飼っていたお宅に別々に貰われていったそうだが、
結局1匹だけ残ってしまったようなのである。
それがフジだ。
フジを見たとき、
「こんなにかわいい猫がいるのか!」
と驚きましたよ。
子猫ってかわいいじゃないですか、わけへだてなくみんなかわいい。
でもフジはその「かわいい」を凌駕するほどの「かわいい」だったんです。
しかも茶色。
野良猫でもあんまり茶色って見たことなかったら、余計かわいい。(親ばか)
とりあえず、どうしたらいいのかわからなかったので、抱っこをする前に
俺はすぐ無精髭を剃りました。
…ほら…身も心もきれいにと思って。
うん、パニックだったんですね、俺。
フジが捨てられていたのは、小雨の降るまだ肌寒い5月初旬でした。
24時間スーパーのごみ箱に子猫3匹捨てられていた、という状況を聞くと
もう人間の手によって捨てられたとしか考えられません。
こんな天使のような猫を捨てる人間の神経がかんがえられない。
怒りがこみ上げてきました。
嫁も、
「だろう?お前もそう思うだろう?こんなことをする奴は地獄へ落ちて召されろ…!」
と般若の顔をして怒ってました。すげえ顔だった。
っていうか、俺のこと「お前」って呼ぶのやめて…。高圧的なんだから…。
もうそんな話を聞きつつ、こんなにかわいい猫を見たら詰みですよ。
「仕方ないな…頑張って育てるか」
きっと今頃、ほかの兄弟猫もあったかい家庭で幸せに暮らしていると思います。
ひょんなことから始まった、猫と嫁と俺の新たな生活。
少し渋っていた俺の心もなんだかフジの可愛さでほぐされ、これからの未来に期待をはせる思いでいっぱいでした。
この頃はね?
すぐにくるから。
フジのツンデレの波が俺の心を弄んで翻弄されまくる日々が。